老いても落ちない知能がある
心身の管理と万が一への備えで
幸せな老後のサポートを

<特別広告企画>離れて暮らす親を見守る

高齢になっても知能が
一斉に衰えるわけではない

 子が高齢の親と話をしていると、知能が衰えてきたように感じ、寂しくなる場面がある。
 しかし長田教授は、「60代、70代になったからといって知的な能力が一斉に全て落ちるわけではない」と言う。「個人差が非常に大きいのですが、一般に落ちやすい能力が『流動性能力』、逆に落ちにくいどころか磨き続けることのできる可能性のある能力が『結晶性能力』といわれています」。

 流動性能力とは、新しいことを覚えたり使いこなしたりする適応力のこと。スマートフォンが苦手というのは、流動性能力の衰えのせいかもしれない。結晶性能力は、経験を生かした判断力や習慣のことだ。

 体力の衰えは致し方ないが、健康を保つ努力はできる。食事と運動だ。
「私の母親が1人暮らしをしていた時期は、心配事が二つありました。まず食事。自分のためだけに栄養のあるおかずを何品も作るのは難しく、好きなものだけ食べ続けたり、菓子パンだけで済ませたりすることがありました。3食とは言いませんが、1食だけでもバランスのいい食事を取れるといいですね」
 運動は散歩程度でいい。帰省時には親と歩いて安全なルートを確認しておこう。

「もう一つの心配事は、1人暮らしに付け込む詐欺・勧誘行為でした」と長田教授。対策としては不測の事態に備えて相談できるような連絡手段を確保しておくことが挙げられる。
 例えば、何かあれば人がすぐ駆け付けてくれたり、機器を使って遠隔からでも見守れたり、家への定期的な訪問してくれたりと、現在は、さまざまな見守りサービスがあるので上手に利用したい。

 パソコンやスマートフォンを使えればいいが、そうしたコミュニケーションツールが苦手な高齢者も少なくない。
「うちの母親は用紙交換が必要なFAXも敬遠していました。そこで電話を使っていたのですが加齢により耳が遠くなり、電話も使いづらくなりました。FAXの使い方を早いうちに教えておけば良かった」(長田教授)​

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