味の評価についてローソンが他メーカーに差をつけたのは、「クリームの味が良い」(57.0%、2位は44.0%)、「生地がしっとり」(36.4%、2位は23.8%)という点。「プレミアムロールケーキ」開発時には、女性から多かった「コンビニのデザートはクリームがおいしくない」という意見に基づき、植物性油脂メーカーから乳業メーカーのクリームに切り替えるなどの対策を取ったという。こういった試みが大いに当たったと言えるだろう。

 このほか、他メーカーとの味の差を見せたのはミニストップのスイーツの「濃厚である」(46.4%、2位は34.3%)という点。コンビニスイーツブームの前からソフトクリームで定評のあったミニストップらしい結果となった。

進むコンビニスイーツの「ブランド化」
ロールケーキに続くヒット商品は現れるか?

 今はローソンのひとり勝ちにも見える状況だが、課題もある。前述した「スイーツお気に入りコンビニ×スイーツジャンル」ランキングで、ローソンはロールケーキで1位を獲得しているものの、実はベスト5に入るのはこれだけ。2位は前述したようにセブン-イレブンのロールケーキ、3位以降には、「セブン-イレブン×プリン」(204票)、「セブン-イレブン×チーズケーキ」(203票)、「ファミリーマート×ロールケーキ」(160票)が続く。

 5位以内に3社のロールケーキが入った結果からは、「プレミアムロールケーキ」のヒットにより他メーカーが追随してロールケーキ商品を販売したことが、それなりの成果を上げている様が見て取れる。結果として「コンビニスイーツといえばロールケーキ」のイメージを作ったのかもしれない。

 そもそもコンビニ各社がスイーツを強化し始めたきっかけは、それまでスイーツ購入にデパ地下や専門店を選ぶことが多く、コンビニでスイーツを買うことが少なかった若い女性層を取り込みたかったため。今回の調査では、女性の89.3%が年1回以上コンビニでスイーツを購入している点、さらに週に1回以上購入する女性は20代で21.4%、30代で20.5%と男性(20代で26.0%、30代で20.8%)に追いつきつつあることがわかり、コンビニ各社の目論見通りと言えるだろう。実際、ここ数年でコンビニ各社のスイーツは格段に質を上げた。

「コンビニスイーツ」がある程度のブランドを確立した今、ロールケーキに続くコンビニスイーツのヒット商品は現れるのか。「プレミアムロールケーキ」の登場からはや3年。新たなヒット作を待ち望む人は少なくないはずだ。

(プレスラボ 小川たまか)