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株式市場透視眼鏡

キャッシュフローの正負で
成熟企業を選別し投資する

吉野貴晶(大和証券キャピタル・マーケッツ投資戦略部チーフクオンツアナリスト)
2012年6月6日
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 昨年、米国会計協会の学術雑誌でミシシッピ大学のディキンソン博士の「キャッシュフロー(CF)のパターンによる企業のライフサイクル」という論文が発表された。

 企業のサイクルは創生期、成長期、成熟期、淘汰の時期、衰退期の五つに分けられるというものだ。企業のCF計算書にある「営業活動によるCF」「投資活動によるCF」「財務活動によるCF」のそれぞれの直近値がプラスかマイナスかで、企業が上の表の1から8のどこに該当するかを判別する。

 創生期から企業はスタートする。投資にお金を使うため(企業からお金が出ていく)投資CFはマイナス。投資のために、資金調達をする必要があるので(企業にお金が入る)財務CFはプラスだ。一方、まだ経営が軌道に乗っていないから、本業である営業活動からの収益が厳しい。このため営業CFがマイナスとなる。

 資金繰りが安定し、経営戦略が奏功してくる成長期では、営業活動からの収益が得られるようになり、営業CFがプラスとなる。ただ、業界全体が成長すると、新しく業界に参入する企業も出てくるため、価格競争などが発生する。

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