【Case4】無茶な値下げ要求を断りたい

クライアントから、厳しい値下げ要求を強いられるケースも考えられます。さんざん値下げ要求に応えてきただけに、いくら大事なクライアントと言えどこれ以上は無理…という場合、

×「これ以上の値下げは無理です!!」

とストレートな思いを伝えたくなりますが、これが原因で取引停止になってしまったら困りますよね。
そんなときは、こう伝えてみてください。

〇「田中さんのお願いだけは全部お受けしたいのですが、これ以上はどうしても厳しいんです。値下げできない分は、私の情熱と気合いで還元します!」

これは、伝え方の技術「あなた限定」を使った伝え方。「田中さんのお願いだけは受けたい」と特別感を演出したうえでお断りをすると、印象が悪くなりにくいのです。そして「情熱と気合い」というワードで、クライアントの要望に少しでも応えたいという熱意を伝えると、なおさら効果的でしょう。

まとめ

クライアントのお願いをどうしても断らなければならない…というシーンはどうしてもあるものです。そんなとき、非常に効果的なのが「あなた限定」という技術。この技術を使って初めに「自分は特別な存在」と相手に伝えておくと、その後の断り文句に嫌なイメージを持たれくく、好印象を与えながらお断りすることが可能になります。クライアントから無茶な要望を受けたら、ぜひこの伝え方の技術を活用してみてください。

「こう言えばよかったんだ!」<br />クライアントにちょっと無理なお願いを聞いてもらう伝え方 4事例

佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師
上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードでゴールド賞他計6つ獲得、など国内外55のアワードを入賞受賞。福岡県クリエイティブディレクター、シェラトンJAPANクリエイティブディレクター、などブランディング、広告CM制作多数twitter:@keiichisasaki Facebook:www.facebook.com/k1countryfree HP: www.ugokasu.co.jp