――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  金相場が市場を先導している。安全資産とも言われるこの資産は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げをいとわない姿勢を示唆したことを受け、約6年ぶりの高値をつけた。金利の低下が続けば、金相場の一段高に期待がかかる。だが今回の動きは幾つかの悪い知らせを予想させる。  金相場は、インフレと連動したり世界の金融ストレスに反応したりして上昇してきた。しかし、最近は中央銀行が発するシグナルが材料に見える。