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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

中国進出はまだ遅くない
上海のお隣・常州市武進区に見る先進度

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第111回】 2012年7月5日
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 2ヵ月の5月16日に、大手広告会社の博報堂と、企業と企業のマッチング (出合い)を手伝うことを業務内容とするWizBiz社が、私の呼びかけで業務提携に踏み切った。そこでスタートしたウェブサイトが「Global HABIT」である。そこにアップされるのは世界各国の主要都市で生活する消費者の動向がよく分かる調査レポートで、海外に市場を求める企業にとっては大変重要な情報が載っている。

従来の企業誘致セミナーとの違い

 そのウェブサイト「Global HABIT」オープンを記念して、WizBizと博報堂と莫邦富事務所が共同開催で、来る7月10日、11日、大阪と東京でセミナーを開催することになった。セミナータイトルは「今こそ真剣に考える 中国マーケット攻略セミナー」である。

 中国という巨大マーケットに自社の商材・サービスを売りたいと考えている企業、中国に製造拠点を作りたいと動いている企業などを対象にするセミナーと位置付けているから、博報堂が持つGlobal HABITという中国の生活者の実像に迫る膨大なデータを元に、「中国消費者とそのマーケット」をセミナーで分析する。中小企業の中国進出をサポートした豊田通商の関係者も講師に招き、中国進出支援をした企業の事例を公開していただく。

 さらに、そのセミナーのためにわざわざ訪日した江蘇省常州市武進区の政府関係者にも、地元のアピールをしてもらう。もちろん、筆者の私も発言の時間をいただいている。

 しかし、中国地方政府や開発区の企業誘致会に出たことのある方は、たぶん疑問を持たれると思う。普段、東京や大阪でよく見かける中国地方自治体による企業誘致会とどこが違うのかと。

 一番の違いは主催元が違う。日本側が主催するセミナーに、中国の地方自治体の関係者たちにも来てもらうというところだ。日本側が招いた常州市武進区は、中国でかなりの先進地域であるところが、もうひとつの違いだと言えよう。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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