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父と娘の就活日誌

総合職か?一般職か?

――レベルの高い仕事にチャレンジしたいから、総合職で。

楠木 新
【第10回】 2007年12月26日
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「9年ぶりに総合商社M社が一般職の採用を復活させた新聞記事を読んだよ。面白かったのは、その応募者の中に、数十人の男子学生がいたらしい」

「へぇー、そうなの!私が商社にいた頃は、アシスタント業務は女性と決まっていたけどね」

「昔は、総合職、一般職ではなくて、実際は、男性、女性で区分されていたからね」

「今の総合職というのも、何かよく分からないわね」

「総合職は、極端に言えば会社の指示に従い『なんでもする』『どこにでも行く』ということだね」

「一般職は、その仕事の内容や転勤とかに限定があるわけね」

「そういうことだ」

「裕美は、総合職か一般職かはどうするの」

「総合職で受けるつもりだよ。今は、レベルの高い仕事にチャレンジしたいと思っているから」

「それじゃ転勤で関西を離れるかも知れないわよ」

「若いうちは、いろいろな所に行きたいと思ってる。将来は関西に腰を落ち着けたいけど」

「最近は、銀行も優秀な女性を採用したいので、転勤をなくして、勤務地を限定する制度や職種も導入しているよ」

 総合職は、仕事内容、勤務場所、勤務期間を限定しない従業員である。だから入社時に交わす労働契約書には、ほとんど何も書いていない。法的には期間の定めのない雇用契約といわれるが、民法では、勤務内容の定めを前提にしているので、民法上の契約とは異なる。

 一般に、総合職は、『なんでもする』『どこにでも行く』社員なので、自分の意思でキャリア形成を選択できず、転勤でキャリアが途切れるリスクもある。その反面、定年までの雇用保障があり、賃金、退職金も多く、手厚い福利厚生を受けることができる。

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楠木 新

金融機関に勤務するかたわら、「働く意味」をテーマに執筆、講演などに取り組む。12万部を超えるベストセラーになった『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『就職に勝つ!わが子を失敗させない「会社選び」』(ダイヤモンド社)など著書多数。近著に『人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(東洋経済新報社)がある。


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働く価値観が多様化する中、超売り手市場の環境下で、大学生はどのように企業選択をしていくのか。就職活動に臨む大学3年生の娘と父とのリアルな対話を通して、実状に迫る。

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