米中の国旗調査では3割近くの企業が投資を延期、中止するなど影響が出たと回答した Photo:Reuters

 米中ビジネス協議会(USCBC)が6月に実施した年次調査によると、米中貿易摩擦のあおりで、米企業の間に痛みが広がっていることが分かった。中国での売上高の落ち込みに加え、投資を遅らせる、または中止するといった影響が出ている。

 調査に応じた企業のうち約37%は、中国企業が米企業との取引に対し懸念を強めていることで打撃を受けていると回答した。これは2018年調査のおよそ7倍の水準だという。USCBCは米企業200社で構成される。

 また3割近くが米国または中国での投資のペースを落とすか延期する、または中止したと回答。米中対立を巡る不透明感がその原因で、その割合は1年前から倍増したとしている。