「iPhone(アイフォーン)」の販売台数が向こう1年でこれまで以上に増えることはないだろう。ただ少なくともアップルは、顧客に買い控えを促すような、さらなる口実は与えていない。長丁場に及んだ10日の新製品発表会で、数少ないサプライズの1つがiPhoneの値上げ見送りだった。新型3機種のうちハイエンドモデルの「iPhone11 Pro(プロ)」は1000ドル(約10万8000円)もしくはそれ以上と高額だ。だが、これは昨年発売の高額機種と変わらない価格だ。一方、普及モデル「iPhone11」は700ドルを下回る価格設定とした。一部の旧機種の価格も引き下げ、昨年発売の「iPhone XR(テン・アール)」は20%の値下げに踏み切る。つまり、iPhoneは機種の数がやや絞られる一方で、600ドル以下で購入できる選択肢が増えることになる。
iPhoneの高額化に歯止め、吉と出るか
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