米シェアオフィス大手ウィーワークの親会社ウィーカンパニーは苦境に立たされている。アダム・ニューマン最高経営責任者(CEO)が共同で創業したニューヨーク拠点の同社は想定企業価値を引き下げたものの、なお投資家の引き合いは弱く、新規株式公開(IPO)を少なくとも10月まで延期することを決めた。企業統治を巡る懸念は引き続きリスクとみなされるが、もっと差し迫った脅威に投資家の関心が向かう日が近いかもしれない。公開市場で再び資金調達する際に、ウィーの資本構成に組み入れられた希薄化要因は問題になりそうだ。