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金融市場異論百出

高コスト体質のブラジルに残る
ハイパーインフレの「残像」

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2012年8月29日
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 ブラジルのリオデジャネイロに行った。季節は真冬だが、寒くはない。ビジネス街から車で15~20分程度のコパカバーナ海岸では水着姿の人が多く歩いている。

 「寿司は、揚げたてのホット・フィラデルフィアがいい」とある人が奇妙なことを言うので、人気の寿司屋に行ってみた。鮭が入った巻き物を揚げたものだった。それはそれとして、その店の煮物は素晴らしくおいしかった。街の人々の対日感情はとてもよく、隣のテーブルにいたブラジル人(白人)の婦人3人組は、封切り直後の映画「汚れた心」を見てきたところだと興奮気味に話していた。第2次大戦後のブラジルでの日系社会内の対立を描いた映画だ。

 今年のブラジル経済は政府が予想する+2.5%成長には届かない可能性が高いものの、長期的な見方になると、ポジティブな声は多く聞かれる。人口動態的に人口ボーナスはもうしばらく続き、購買力を持った中間層は増加していく。また天然資源も豊富である。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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