目的を持ってお金を貯めようと思ったら、日本のバフェットとも呼ばれている本多静六氏の「本多式月給4分の1天引き貯金」という方法をおすすめします。

 本多静六氏は25歳のときからこの方法で貯金と投資にお金を回した結果、15年後の40歳には利息と配当が自身の年収を超えていたといいます。60歳で大学教授を退官した本多氏は、今のお金に直すと100億円の大金を匿名で寄付した人物としても有名です。

 千里の道も一歩からではありませんが、まずは収入の4分の1を貯金することから始めましょう。

 貯金がたくさん貯められる人とそうでない人の差は、決して年収が多いか少ないかではありません

 私が不動産投資の相談を受けている投資家さんの中に、1部上場企業勤務でサラリーマンとしての年収が1400万円、アパートを2棟所有しているのに、何年たっても1000万円の頭金ができない人もいます。

 一方で、年収400万円、同じくアパート2棟所有で規模的には同じなのに、2年で優に1000万円以上貯まって、スムーズに銀行から次の物件の融資をしてもらっている人もいます。

 投資でお金を増やそうと思ったら、まずは種銭が必要になります。これは雪だるまをつくるのと同じです。最初に手で小さな雪の玉をつくり、これを少しずつ転がしていくと、どんどん大きくなって、しまいには転がせないぐらいの大きさに成長します。

 投資では、この核になるまとまったお金をつくれたら、あとは複利とレバレッジ効果を利用すれば、自然に資産を増やすことができます

 では、最初の種銭はいくら用意すればいいのでしょうか?

 株式投資でしたら100万円もあれば、3~5銘柄くらいに分散して買うことができますし、買う時期をずらして3回に分けて買うこともできます。

 不動産投資を始めようと思ったら、かなりまとまった資金が必要になるので、100万円の札束1つでは足りません。地道に100万円の札束をいくつも積み上げていくことが必要です。

 お金持ちになろうと思ったら、とにかく最初の種銭となる100万円の札束を早くつくることです。あとは、それを繰り返すだけなので、100万円を貯金できる人はお金持ちになれる人なのです。