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金融市場異論百出

“気持ち悪いほど”似通っている
英国と日本当局が抱える悩み

2009年12月10日
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 「われわれは日本人になるのか?」。英「SPECTATOR」誌(11月28日号)はそう銘打った特集記事を掲載した。同号の表紙には、日本庭園風の奇妙な風景が描かれていた。

 ユニオンフラッグ模様の楯を持った着物姿の英国人女性が憂鬱そうにうつむいている。遠くに日本にありそうな三重の塔が立っている。

 その塔からはポンド紙幣が排出され、それが川となって庭園を流れている。塔の前に立っている看板をよく見ると「イングランド銀行」と書いてある! 

 同記事は、英国の金融システムは日本のそれと「気持ち悪いほど類似している」と語ったポーゼン・イングランド銀行金融政策委員会メンバーの発言を引用している。

 「近づいて見れば見るほど、この具体的な類似性が心配になってくる」。イングランド銀行は量的緩和策を3月から開始しているが、ポーゼン氏は量的緩和策は効かないかもしれないと話している。

 同行は英国債を大規模に購入している。それが長期金利を低下させた効果を強調する同行幹部は多い。しかし、準備預金の増加自体は金融緩和効果を生みにくいという認識が同行内でコンセンサスになってきた。日銀の苦い経験を彼らは今かみ締めているだろう。

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