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伊藤忠がフレックスタイム制を
原則廃止にした理由

週刊ダイヤモンド編集部
2012年11月5日
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 好業績に沸く大手商社の伊藤忠商事が今秋、フレックスタイム制度を原則的に廃止したことがわかった。

 これまで伊藤忠は、コアタイムの午前10時から午後3時までの間に就業していれば、始業や就業の時間は自身や組織ごとに決定できていた。それをこの10月からは、一部を除き始業は午前9時に、終業は午後17時15分に変更した。

 玄関で入館証をかざし、入退社の時刻を記録することで、勤務状態を管理。退社時間が予定より15分以上遅れた場合には、理由の申請を義務づけるという徹底ぶりだ。

 さらに、子どもの学校行事などで休みが取得できるファミリーサポート休暇なども廃止。こうした労働条件の変更に対し、一部の社員からは、不満の声が上がっている。

 こうした変更の理由について、伊藤忠の岡藤正広社長は、「史上最高益を達成した今こそ、浮かれることなく気持ちを引き締める必要がある」からだと、説明している。

 伊藤忠は、前期に純利益3005億円の最高益を達成し、住友商事を純利益で抜いて業界3位となった。そうした状態に浮き足立つことなく、「いいときこそ謙虚に仕事に向き合う」ことを徹底させることが重要だというわけだ。

 現に、ある幹部は「好業績に甘えて、だらしなくなっていたり、無駄な残業をしたりする社員が目についたことに、社長が危機感を持った」と解説する。  

 もうひとつ狙いがある。

 伊藤忠といえば、この2年間で業績を拡大させるとともに、会議や資料を減らすことで経費を大幅に削減し、更なる経営基盤の強化を目指してきた。

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