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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
【最終回】 2012年11月19日
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林 總 [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

女性はなぜ、高価なトリュフを買うのか?

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累計45万部突破の『餃子屋と高級フレンチ』シリーズ最新作、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』(林總著)の刊行を記念し、同書のPART3までを特別公開します。主人公の女子大生ヒカリと会計のプロ安曇教授のコンビが赤字のファミレスを立て直す物語。最終回の今回はPART3のすべてをご紹介いたします。

【前回までのあらすじ】
ヒカリは、安曇との面談の席で赤字とは何かと尋ねる。安曇は「赤字が続いたらその原因をハッキリさせることが大切だ」と答える。ヒカリは家に帰ると管理会計のテキストを読み直した。千の端店の3月の貢献利益はマイナス。この状態では、アルバイトを減らすだけでは問題の解決にならないことはヒカリにも予想できた。経営企画室長の猪木はもっと大胆なリストラを進めるはず――。ヒカリの脳裏にイヤな予感が走った。

人員整理とバイト代の一律カット

 5月に入り、安曇の計らいで、ヒカリのクラークシップが本格的にスタートした。およそ1カ月ぶりに千の端店に顔を出すと、冴子とリカが浮かない顔で出迎えた。

 「辞めたと思ってました。それにしても、どうしてこんなときに戻ったんですか?」

 気になる言い方だった。

 「どういうこと?」

 「知らないんですか。事務室の貼り紙――」

 ヒカリは急いで事務室に向かった。中は重苦しい空気が漂っていて、何人もの店員たちが壁の貼り紙を見つめていた。そこにはこんなことが書かれていた。

 ・アルバイトの人数を削減する

 ・従業員全員の時給を一律50円カットする

 「アルバイトが減っちゃうの?」

 「一律50円減らすなんてヒドい!」

 「これじゃ、好きな時間にシフトを入れられないよ。部活に行けなくなっちゃう!」

 「このお店、もしかして潰れるんじゃない?別のアルバイト先を探そうかな」

 アルバイトたちは不満を口にした。

 あの決算書に書かれていた人員整理がはじまったのだ。

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    林 總(はやし・あつむ) [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

    1974年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、執筆、講演活動などを行っている。 主な著書に、ベストセラーとなった『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』『コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?』『[新版]わかる! 管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話しをしよう』(中経出版)、『会計物語 会計課長団達也が行く』(日経BP社)、『貯まる生活』(文藝春秋)などがある。

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