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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
【第4回】 2012年11月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
林 總 [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

決算書はトップシークレット(前篇)

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『餃子屋と高級フレンチ』シリーズ最新作、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』(林總著)の刊行を記念し、同書のPART3までを特別公開します。主人公のヒカリと会計のプロ安曇教授のコンビが赤字のファミレスを立て直す物語。第4回はPART2の前半をご紹介します。本連載は毎週月曜日更新予定です。

【前回までのあらすじ】
ゼミ実習の初日、ヒカリはロミーズ千の端店を訪れた。店長の三塚から制服を渡され、着替えて事務室に行くと、そこには高校生アルバイトの冴子とリカがいた。2人もその日が初日だった。店長は大学生アルバイトの真奈美にオリエンテーション役をさせる。真奈美はお店のレイアウトや勤務表などについて一通り説明し、「わからないことがあればいつでも聞いて」と言ってホールに向かった。

24カ月連続赤字!

 約束の2週間の最後の日がやってきた。ロミーズでの実習は単調な日々の連続だった。高校生たちと同じように、注文をとって、料理を運ぶ。ときどき偏屈な客がいて、些細なことで怒り出す。真奈美はずっと意地悪だったし、ロミーズの子どもじみた制服にもどうしてもなじめなかった。

 猪木先輩が言ったとおりだな、とヒカリは思った。こんなことをしているより、学校で勉強しているほうがどれだけためになるか。

 もう耐えられない――。ヒカリは心の中で何度も叫んだ。このままロミーズで1年間もウェイトレスを続けるなんて考えられなかった。安曇先生に頼んで実習先を変えてもらおう。もしダメなら、残念だけどクラークシップはあきらめて別の進路を考えよう。ヒカリの気持ちは固まった。

 ヒカリはアルバイト仲間に最後のお別れの挨拶をしようと、いつもより早く店にやってきた。更衣室に入ろうとしたときだった。となりの事務室からうめくような声が聞こえてきた。

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    林 總(はやし・あつむ) [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

    1974年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、執筆、講演活動などを行っている。 主な著書に、ベストセラーとなった『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』『コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?』『[新版]わかる! 管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話しをしよう』(中経出版)、『会計物語 会計課長団達也が行く』(日経BP社)、『貯まる生活』(文藝春秋)などがある。

    著者ホームページ:http://atsumu.com/

     


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    「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」

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