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マッキンゼーの元採用マネジャーに聞く「人材の条件」

採用面接で優秀な人をいかに見抜くか

伊賀泰代
【第2回】 2012年11月14日
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いつの時代にも、マッキンゼーに合わない人は出てくる

―― 組織には「2:6:2」の法則があると言われています。強いリーダーシップを持つ人を採用するマッキンゼーにも、その法則は当てはまりますか。

 おそらくあると思います。イメージにすぎませんが、上位20%がパートナーや経営者として成功するなど、卓越した結果を残します。反対に、下位20%はマッキンゼーを出たほうが活躍できるので、辞めていくと思われます。終身雇用の会社と異なるのは、マッキンゼーでは下位20%を40年間雇い続けるということはしないという点でしょう。

 ちなみにこの法則の面白いところは、人を入れ替えても常に「2:6:2」になることで、下位20%は必ず存在します。マッキンゼーでも継続的に人が入れ替わるのは、そういう部分もあると思います。

 誤解していただきたくないのは、仕事ができないから下位20%になっているわけではないということです。その人たちは、ただマッキンゼーが合わないだけで、他の会社に行ったら活躍できる人材です。合わないところに残ることほど無駄なことはありません。ですから、他のところで活躍してもらうチャンスを早めに与えるということです。

―― マッキンゼーで合わなくて、他の会社で活躍できるというのは、リーダーシップが欠けていても通用する仕事があるということですか。

そういうことではありません。どこであれ成功するにはリーダーシップが必要でしょう。けれども、グローバルな大企業の経営という分野に関する関心や洞察力など、リーダーシップ以外でマッキンゼーが求める能力や関心分野が合わず、他の仕事では合っていたという人はいます。ですから、マッキンゼーを飛び出して、他の会社ですごく成功している人はたくさんいると思います。

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伊賀 泰代(いが・やすよ)

キャリア形成コンサルタント。
兵庫県出身。一橋大学法学部を卒業後、日興證券引受本部(当時)を経て、カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスにてMBAを取得。1993年から2010年末までマッキンゼー・アンド・カンパニー、ジャパンにて、コンサルタント(アソシエイト、エンゲージメント・マネージャー)、および、人材育成、採用マネージャーを務める。2011年より独立。
現在は、キャリアインタビューサイト MY CHOICEを運営し、リーダーシップ教育やキャリア形成に関する啓蒙活動に従事する。
著書には『採用基準』がある。

 


マッキンゼーの元採用マネジャーに聞く「人材の条件」

マッキンゼーの採用マネジャーを12年務めた伊賀泰代氏。「超難関」と言われる同社の採用試験では、どのような人材を「できる人」と見なしていたのか。またどのような人を採用しようとしていたのか。いまの日本に必要な人材像についても聞きました。

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