ひろゆきが呆れる「来年の自分に期待する人の残念な思考」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
38万部を超えるベストセラー1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語ってもらった。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「来年こそ!」と意気込む人

 そろそろ2021年も終わりですね。みなさんにとってどんな1年だったのか。この1年を振り返る人も多いのではないでしょうか。

 よかった人も、悪かった人も、何とか生き延びてよかったなと思うのですが、中には「来年こそは!」と意気込んでいる人もいるかもしれません。そういう考え方をする人に「ある疑問」があるので、それについて語っていきましょう。

年が明けても「あなたはあなた」

 最初に結論を書いてしまうと、「今年のあなたが、来年のあなたです」(笑)。

 どういうことかというと、この1年で思ったように頑張れなかったり、1年の目標をぜんぜん達成できなかった人は、「来年もできない」ということです。

 年が明けても同じあなたがいるだけなので、ガラッと変わることは、ほぼありません。

 そもそも頑張ろうとも思っていなかったのなら、一縷の可能性はあります。部活ばかりしてきた学生が浪人して予備校に通う、とか、ダラダラ働いても許されていた会社から成果主義の会社に移ったとか。

 そういう「環境の変化」があるのであれば、あなたも変わることができます。

 しかし、同じ環境で、同じ目標を立てて、ただ決意だけ新たにしているだけなのなら、何も変わらないですよ。

目標を「1つか2つ」に絞り込む

 ここまでの話は、別にあなたを否定しているわけではありません。

「この1年、思ったより頑張れなかった」と思う人は、「思ったより」の部分が間違っているんです。

 つまり、自分のことを「やればできる」と思いすぎているのです。

 大事なことは、「自分はしょせん、頑張れない性格なんだ」ということを受け入れて、そこそこの目標に下方修正することです。あるいは、たくさんの目標の中から「どうしても達成したいものを1つか2つ」に絞り込み、残りをあっさり諦めることです。

 この1年、ぜんぜん頑張れなかった人は、そもそもの目標が高すぎたり、やりたいことが多かっただけなのです。

「来年こそは気合いでやるぞ!」と決めたとしても、2月にはほとんど忘れています。3月にはまったく覚えていないでしょう。

目標は「1秒」で思い出せるものを

「流れ星が見えたら願い事を3回言えば叶う」という話があります。これは、流れ星が見える一瞬のあいだに願いが「思い出せるかどうか」というのがポイントです。

 つまり、「今年の目標は何だっけ?」と忘れている人は、日頃からそれを考えていないということ。逆に、日頃から1秒で思い出せる人は、ずっとそのことを考えているから、目標に向かって正しく毎日やるべきことをやってるよね? だからいつか夢は叶うよね? という話なのです。

 ということで、「あれもこれも」と欲張らず、目標のハードルを下げたり、量を減らすことから始めてみればいいのではないでしょうか。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。