働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

「資格で人生が変わる」と断言できる4つの理由Photo: Adobe Stock

人生が変わる! 資格取得の「4つのメリット」とは?

 かつて私は、資格取得に対してこんなイメージを持っていました。

・「勉強が得意な人」が目指すもの
・「営業力に自信がない人」が目指すもの
・スクールに通う必要があり、高額な費用がかかるもの

 法律学科はもとより、大学すら行っていない私はそもそも勉強が苦手でした。資格をとることに興味はありませんでしたし、そもそも無理だと思っていました。

 また、資格取得に対して「高額な教材を買って、スクールの講義を週何回も受けなければ合格できないもの」というイメージも持っていました。

 ありがたいことに、営業力だけは他人よりも自信があったので、資格が何一つない状態でも社内で困ることはほぼありませんでした。そんな私が「資格取得で得たメリット」は次の4つです。

メリット① スキル・能力を信じてもらえる

 資格というと、「有資格者ができる業務」に注目するかもしれません。しかし、それよりも大きいのが、資格に合格したという「事実」です。

 これは皆さんが思っている以上に大きなメリットです。

 例えば、もし私が「無資格者で単に資格取得に詳しい人間です」という経歴だったら、この先をさらに読み進めたくなるでしょうか。

「市販の問題集と参考書を使った完全独学で、仕事と家庭を両立させながら、3年間で9つの資格をとった。しかも、勉強が苦手な専門学校卒の人」という経歴だからこそ、この先の展開に興味が持てるはずです。

 このように皆さん自身もすでに資格というものの持つ力を無意識のうちに感じとっているのです。

メリット② 人生の選択肢が増える

 飲食業界で働いている人が不動産業界に転職しようとすれば、不可能ではないにせよ、採用される確率はそう高くはありません。

 対して、「飲食業界で働きながら勉強して宅建士に合格した人」が、不動産業界に転職しようとしたらどうでしょうか。未経験者ではありますが、少なくとも業界で重宝される宅建士を持っていることはプラスに働きます。

 何より「働きながら資格試験にチャレンジしたという積極性」と「実際に合格したという実績」は、どんな資格であっても評価されるでしょう。

 資格取得は、それだけで別の業界への転職の足がかりになります。つまり人生の選択肢を増やすことができるのです。