米政策金利「4%台」まで引き上げの可能性、底堅い米経済の“粘り腰”インフレ急進でFRBは通常の3倍のペースで利上げを進めているが、米経済は底堅い状況。来年年初には政策金利は4%台まで引き上げられそうだ Photo:Spencer Platt/gettyimages

「3倍速」の利上げペース
9月FOMCでも維持の見通し

 FRB(米国準備制度理事会)が今年3月に始めた利上げは、通常の3倍速のペースで進められており、今月20~21日のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.75%幅と予想される利上げがさらに積み上げられれば、金融環境はいよいよ「引き締め」域に入っていく。

 だが現状では米国経済は、雇用が安定して増えていることなどを背景に消費が堅調で下振れ色は強まってはいない。

 もともと米国経済が後退局面入りするのは2023年というシナリオが市場参加者の間でおおむね一致しているが、ハイペースの利上げでも経済に目立ったブレーキがかかっていないとなれば、今回の利上げサイクルでの政策金利の上限がより高くなり、またその高い水準での期間も長くなると考えられる。

 経済や物価に対して中立的と見積もられる政策金利が2.5%であるとして、そこから1.0%ポイントほど上がった水準を限界に、FRBは利上げを打ち止めとすると筆者は考えていた。

 だが来年初旬にかけても底堅い経済が続けば政策金利は4.0%台まで引き上げられる可能性が高まる。