遠距離介護に役立つサービス

不在時も不便に感じない
環境を整える

 まずは普段、離れて暮らしていても、親が不便を感じることなく生活できるように環境を整えてあげることが大切である。

 要介護者の日常生活上の便宜を図る上で必要な腰掛け便座や補高便座、入浴補助用具といった用具は、レンタル費用や購入費用に介護保険が適用される。また、介護保険は適用されないが、車いすや歩行器、歩行補助づえ、手すり、スロープなど、体の不自由な人には欠かせない製品をレンタルできる会社もある。

 頻繁に帰省する人にありがたいのが、各航空会社が提供する航空券の介護帰省割引。事前にマイレージ会員になって利用登録するか、専用のパスを取得する必要があるが、当日の予約にも適用されるので、急な帰省のときでも安心である。

 介護は決して無理をせず、自分を犠牲にし過ぎないことが大切。仕事と介護が両立できるように、使えるサービスはとことん活用したいものだ。