窓から空を見てみましょう

 今、あなたの近くに窓はありませんか?

 窓から空を見てみましょう。天気はどうでしょう? 風は吹いていますか?
 窓を開けて、大空を心にめいっぱい感じながら、何も考えずに深呼吸をしてみましょう。

 窓がなければ、写真を見たり、大好きなことを思い描きながら深呼吸をするのでもかまいません。とにかく現状から気持ちをほんの少しの間でも離して、少しホッとしていただきたいのです。すると、少しの間でも心が解放されます。

 そして、そのホッとした時にご神仏に、「解決できるように助けて!」と祈ってみましょう。ご神仏が苦しみや辛さをしっかりと受け取ってくださって、心がラクになるのが実感できると思います。

感情に飲まれる前にいったん立ち止まる

「心を開く」というのは、ご神仏をお祈りする時の大前提なのです。

 停滞期と呼ばれる状況や、いろいろと行き詰まってしまっている時には、心を閉じて闇雲に考えていることが多いのです。もしくは、ダメだという感情にすっかり飲まれてしまって、自分がダメだという方向で解決を模索していることもあります。
 自分をダメだと思い込むと、心は閉じてしまいます。つまり、ご神仏のメッセージやサポートが届きにくい状況になってしまっているのです。

【運気アップ!】いつも運がいい人は知っている。「停滞期」をチャンスに変える小さな秘訣<br />感情に飲まれてしまいそうな時は、思考を止めて、いったん立ち止まりましょう。
© 悟東あすか

 なので私は、「何もかもうまくいかない」と感じている方には、意識していったん立ち止まることをおすすめしています。

 自分の思考パターンの中で堂々巡りするのをいったん止めて、まずは知らないうちに超頑張っていた「心」と「身体」を労って、休ませてあげてほしいのです。

睡眠時間をたっぷりとる

 もちろん、仕事を辞めるわけにはいかないでしょうから、休める時間を意識してつくりましょう。そして可能であれば、まず心ゆくまで眠ることができれば最高です。

 可能ならば2、3日、せめて1日はお休みし、何もしないでゆっくり過ごして十分な睡眠時間をとってください。それが無理なら、できるだけ早めに帰宅して、たっぷり眠ることです。

今この瞬間の「平安」を体感する方法

 とはいえ、心が騒いで、とてもじゃないけれど眠れない、不安でたまらない、ということもあるでしょう。
 そんな場合は、ベッドやリクライニングチェア、座布団など、自分が安心できる場所に落ち着いて座ったり、あぐらをかいたり、寝転んで横になってもいいですね。病院のベッドでも大丈夫! 自分の身体に触れているものを意識して、身体をゆだねてみてください。そして……「今、私はここで安心安全なんだ」と実感してみましょう。

 安心できる場所なら、どこでもOKです。例えばトイレの空間が安心だと感じるなら、トイレでもいいのです。

 次に、大きな袋(棚でも箱でもイメージしやすいものでかまいません)をイメージします。
 心の中にある「不安と思えるもの」を小さいものでも拾っていきます。

「今、不安なのは、これ」「それから、これ」と、不安のもとになっている問題を1つずつ大きな袋に入れていく自分を思い描きます。

 問題をすべて袋に入れた後は、「今ここにいる自分」だけになりますね。

 いっぱい詰まった大きな袋は、ご神仏に持っていってくれるようお願いして、空に投げてください。
 どうか先のことは考えず、そのまま静かに……今まで感じられなかった「誰からも何ものからも害されることなく安全だ」という「今この瞬間」の解放感を、しっかりと味わってください。

 やがて、本来自分は何にも縛られず自由であったと気づくかもしれません。
 この平安で自由な感覚の中にしばらく漂っていましょう。
 安心して大丈夫! ご神仏が見守ってくださっています。

 すると、心の奥からさらに理由のない確かな安心感が現れてくると思います。

 そのイメージは、人によっては宇宙だったり、母の胎内だったりするかもしれません。その安心感を、ただただ味わいましょう。自宅にいるならば、そのまま眠ってしまってもいいでしょう。

 このプロセスは、慣れてくればどこででもできることです。