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外資系企業のエリートはどこがすごいのか?
【第3回】 2013年3月1日
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金田博之

Episode3 本当に個人を尊重する姿勢

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SAPはコンピュータソフトウェアの開発販売・コンサルティングで全世界6万人を超える人員を擁する、IT業界を代表するグローバル企業である。そのSAPにおいて、生粋の日本人ながら全社員の上位2%に6年連続で認定され、30歳時にSAPジャパンにおいて最年少で部長となった人物が金田博之氏だ。その後も会社員として圧倒的な結果を残し、36歳でSAPジャパンのチャネル営業を統括する責任者に就任している。
近著の『結果は「行動する前」に8割決まる』では、そうした実績の裏にあった各国のSAP社員との交流が一部紹介されたが、今回は金田氏がこれまで交流をもったアマゾン、グーグル、HP、マイクロソフトといったグローバル企業のトップ層のすごさの秘密を言語化してもらった。

遠くから呼びかけられた名前

 Eさんは外資系日本法人の社長(CEO)の経験もあり、アメリカの大手企業での役員経験もある華々しい経歴の持ち主です。
 その華々しい経歴のなかで主に営業畑で活躍していることもあり、会う人の数が中途半端ではありません。毎日、分刻みでコンタクトをとり、面談をします。私とは外資系日本法人時代に接点があったのですが、私と接するときも、「まさに目が回るとはこのことだ」というほどの忙しさで多くの要人と面談していました。

 それから数年が経った2012年の2月、私がアメリカで開催されたカンファレンスに行ったときのこと。世界各国のビジネスマンが人だかりとなっていた宴会場の向こうから、大きな声がしたのです。
 「ハイ、カネダサン!」
 声の主はEさんでした。私はお世話になった一人として、もちろん彼のことを憶えていましたが、まさか、彼が私のことを見つけて、声を掛けてくれるとは!彼が私のメンターの一人だとしても、彼にとっての私は数万人の知人のうちの一人にしかすぎないはず。まず、声を掛けてくれたことに衝撃を受け、感動を憶えたのです。

 しかし、それは彼にとっては当然の行為でした。なぜなら、たまたま見かけただけですが、彼は会った人の顔と名前を忘れることはなかったからです。
 「会った人の顔と名前を憶える」ことはほんのちょっとの心がけかもしれませんが、とても大きな差になります。なぜなら、「個人を尊重する」ということにつながるからです。これも世界トップクラスのビジネスマンには欠かせないスキルの一つだとは思いませんか?

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金田博之(かねだ・ひろゆき)

1975年生まれ。東京都立大学卒業後、98年SAPジャパンに入社。 入社以来、マーケティング本部で社長賞受賞、29歳で異例の副社長補佐への抜擢をはじめ、30歳でSAPジャパンで最年少で部長に着任、35歳で営業企画本部本部長に就任、36歳でSAPジャパンのチャネル営業を統括する責任者に就任するなど、「史上初」「史上最速」を代名詞に、それぞれのステージで圧倒的な結果を残す。アメリカ・ドイツ・アジア各国はじめ様々な国の人とともに働き、結果を出した業績が認められ、グローバル全社60000人の上位2%にも6年連続で選出されている。著書に『29歳からの人生戦略ノート』『結果は「行動する前」に8割決まる』(ともに日本実業出版社)がある。


外資系企業のエリートはどこがすごいのか?

「私自身が、並み外れたスキルや能力をもっているとは思っていません。外資系の会社に勤めていますが、英語も30歳前から必死に勉強したくらいですし。ただ、世界中のトップクラスのビジネスマンと接し、一緒に成果を上げてきたことは確かです」と語る金田博之さん(37歳)。そんな金田氏が、コンピュータソフトウェアの開発販売、教育・コンサルティングで全世界6万人を超える人員を擁するSAPグループはもちろん、アマゾン、グーグル、オラクル、マイクロソフト……など、世界に冠たるIT企業で活躍する人材を例に、「海外トップ層のすごい人たち」の仕事術を語る。

「外資系企業のエリートはどこがすごいのか?」

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