オンラインでのやりとりが増えてきた今、手書き文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとして大きな武器となります。字に苦手意識はあるけれども、練習する時間もない、という方におすすめなのが新発想の美文字本『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より、美文字のコツを紹介いたします。

【美文字のルール】「左利き」は字がヘタって本当?左利きの人の特徴的な字。「簡単ルールで突然、美文字が書ける」より

左利きの人が「字は苦手」と感じるには理由があった

 日本人は10人に1人が左利きと言われていますが、左利きの人が「手書きが苦手」、「何度書いてもお手本と同じような線が書けない」と感じるのには理由があります。

 字は、基本的に左から右に向かって書き進めるので、左利きの人にとっては動かしにくいのです。また「トメ」「ハネ」「ハライ」も右利きの方が書きやすいようにできています。

 さらに手の動きの問題で、線が右下がりになりやすく、「一」のような左から右に行く横線、「の」のような曲線を書くのが難しく感じます。

 そのため、字が全体的に右下がりになってしまうので、バランスが崩れやすくなってしまいます。

 左利きの方が字を書く時、一番大切なのは「目線」です。特に横線を書く時、手首の可動域が広いので、どこで横線を止めるか意識することがポイント。「一」を書く時に冒頭の「目線のポイント(★印)」を見ながら線を書いてみてください。すると、右下がりのクセが直ります。

 また、紙は利き腕の延長線上に置く(本書P26)ので、左利きの方は左側に置きます。正面に置くと手で文字が隠れますが、体の左側に置くと、書いている文字がしっかり見え、線が書きやすくなります。

 ★本記事は、萩原季実子著「簡単ルールで突然、美文字が書ける」の一部を抜粋し、編集・構成しなおしています。