夏場に向けてダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

【糖質制限の名医が断言】現代人が痩せられない本当の理由Photo: Adobe Stock

日本人には米が体質的に合っているって本当?

 前にも触れたように、私たちの消化・吸収システムは、人類が誕生した数百万年前から変わっていません。

 だから、その頃と同じような食生活を送るのが健康には一番いいのです。日本ならば、縄文時代を生きた祖先たちの食事です。

 よく「日本人は農耕民族だから米が体質に合っている」と言う人がいますが、縄文時代には農耕技術はありませんでした。

「日本人には米が合う」というのは、あくまで日本的な生活を表現する上での後付け理論なのです。

 そもそも、人類が農耕技術を身につけたのは約1万~2万年前。それから現代の私たちまで、たかだか約600世代です。

 一方で、人類誕生から農耕技術を得るまでの間、10万世代以上もありました。

 10万世代もの長きにわたり祖先が食べていたものを、最近の600世代でがらっと変えてしまったというのが真実です。

現代人の食事は、糖質に偏っている

 現在、厚生労働省は、必要なエネルギーの50~65%を炭水化物から、20~30%を脂質から、13~20%をタンパク質から摂るように推奨していますが、重度の糖質依存症では80%近くを炭水化物から摂っている人もいます。

 私は、厚生労働省の基準もまだまだ甘く、もっと炭水化物を減らすべきだと思っています。

 というのも、今なお狩猟と採集のみで暮らしている民族に関する研究結果を見ると、平均して、炭水化物からのエネルギーは22~40%にすぎないからです。

 彼らは、脂質から28~58%、タンパク質から19~35%のエネルギーを得て暮らしています。

 おそらく、縄文時代の人々も、そのくらいの配分だったでしょう。

 縄文時代の祖先たちが口にしていたであろう、農薬に汚染されていない植物性食品を中心に、加工されていない魚や肉を少量食べるのが、肥満や病気と無縁でいられる方法だと私は考えています。

(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)