大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 面接』より、面接の攻略法を紹介する。

絶対内定Photo: Adobe Stock

「媚びる」と「PRする」の違いとは何か

 面接官に媚びない。気に入られようとしない。失敗しないようにと守りに入らない。
 堂々とした雰囲気を最後まで貫く。気に入られたがっていると、きみの魅力がなくなる。
 面接とは、採用とは、そういうものだ。

 絶妙な距離感と対等な関係を作れるよう、心がけよう。
 失敗しないようにしようとすると、小さくなる。
 失敗しないようにしようとすると、魅力がなくなる。
 スポーツと同じ。試合前はドキドキしても、グラウンドに立ったら、のびのびと全力でいけ。
 帰りの電車に乗るまで、胸を張っていけ。

 面接官に気に入られようとしないためにも、遠くにある自分のビジョンを意識することだ。
 この会社に入れなくとも、いや入らなくとも逃げていかない、揺るぎのないビジョンを意識しよう。
 そして、面接官には敬意を払い、礼儀を尽くすが、気に入られようとは一切しないことだ。
 そういう強いメンタリティーを持っていることが、内定の条件なのだ。

「内定したい」「入社したい」という気持ちを前に出さない

 入社後の活躍にフォーカスする。入社後の活躍への思いを語る。
「とにかく早く就職活動のプレッシャーから解放されたい」「早く内定が欲しい」という気持ちはわかる。しかし、その気持ちが強過ぎると、逆にどんどん内定から遠ざかってしまう。

「内定したい」「その会社に入社したい」という気持ちが強過ぎると、誰もが媚びてしまう。
 どんどん小さな自分になってしまう。依存心が強く、自分に自信がない人、「面接官の顔色ばかりうかがう小者」という印象を与えてしまい、魅力がなくなる。

 改めて、内定のための就職活動をしてはいけないことを意識してほしい。
 あくまで内定は入り口であり、その先のビジョン、入社後の自分の活躍にフォーカスするのである。
 内定しようがしまいが、仮にその会社に落ちたとしても、決してブレないビジョンを持った、1本筋の通った人間としての強さを、面接官にお見せするのである。

(本稿は、『絶対内定2025 面接』を抜粋、再構成したものです)

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。