「お金の使い方」に焦点を当てた本が話題を集めている。『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』だ。この本が掲げる「ゼロで死ね(使い切って死ね)」というメッセージに多くの共感が集まり、「もっと早くこの本に出合いたかった」「人生観が変わった」と絶賛の声が相次いでいる。今回は、本書の内容の一部を抜粋して紹介する。

「がむしゃらに貯金し続けた人」が定年後に陥る残念な末路Photo: Adobe Stock

「なんとなく節約している人」は、人生損してしまう。

 私たちはずっと、老後のために勤勉なアリのように金を貯めるべきだと言われてきた。

 だが皮肉にも、健康や体力の衰えがあるため、経験を最大限に楽しめる真の黄金期は、一般的な定年の年齢よりもっと前に来る。この真の黄金期に、私たちは喜びを先送りせず、積極的に金を使うべきだ。

「がむしゃらに貯金し続けた人」が定年後に陥る残念な末路お金から経験を引き出す能力は加齢によって低下していく(『DIE WITH ZERO』より抜粋)


 老後のために金を貯め込む人は多い。しかし、「人生を最大限に充実させる」という観点からすれば、これは非効率的な投資だ。

「老後のために」より大切なのは「今、どうお金を使うか」

 単にまわりがそうしているからという主体性のない理由で貯めている人も多いが、金は将来のために取っておいたほうが良い場合もあれば、今使ったほうが良い場合もある。その都度、最適な判断をしていくべきなのである。

(本稿は、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の内容を一部を抜粋したものです)