超ミニマル・ライフとは、「どうでもいいことに注ぐ労力・お金・時間を最小化して、あなたの可能性を最大化する」ための合理的な人生戦略のこと。四角大輔さんの新刊『超ミニマル・ライフ』では、「Live Small, Dream Big──贅沢やムダを省いて超効率化して得る、時間・エネルギー・資金を人生の夢に投資する」ための全技法が書かれてあります。本書より、「母から学んだ5つの教え」についてご紹介します。

母から学んだシンプルな生活習慣「5つの教え」Photo: Adobe Stock

人生の最重要インフラとは何か

 生活インフラといえば「水道・ガス・電気・ネット」だ。

 では、働く上で必須のインフラとはなんだろうか。

 ここで大半の人が、「組織やチーム」「ネットとデバイス」「スケジュール帳とTO DOリスト」などをあげるはず。

 どれも正解だが、これらはあくまで枝葉にすぎない。

 仕事における根幹(こんかん)とは「健康な心と体」──言うなれば、これこそが人生の最重要インフラである。

「健康な心身」というインフラを確立する唯一のメソッド

 世の中には、心と体を整えるための商品やサービスが無数にある。それは「健康マーケット」や「ダイエット市場」などと呼ばれ、いまや数十兆円規模の一大産業となっている。

 この産業を象徴するキーワードに、「ストレス解消」「サプリメント」「健康食品」「低カロリー」「糖質オフ」などがある。

 だがどれも対症療法にすぎず、根本的な解決にはならない。

 結論を先に言えば、「健康な心身」というインフラを確立する唯一のメソッドは暮らしを整える──つまり「生活習慣」を整える──これだけである。持続的にいい仕事をしたければこれは絶対、不動の掟だ。

母から学んだ、シンプルな生活習慣「5つの教え」

「①ちゃんと食べる②ちゃんと体を動かす③ちゃんと休む④ちゃんと寝る⑤思いっきり遊ぶ」──これはずっと聞かされてきた母の口癖である。

 このシンプルな生活習慣「5つの教え」を実践せず、先の対症療法に大金と時間をかけても得られるのは一時的な効果のみ。

 なのに、多くの人は「健康マーケット」や「ダイエット市場」に散財し、お金もかからず誰にでもできる、当たり前の生活習慣を実践できない。

 その理由は、10兆円という巨大市場から、日夜さみだれ式に投下される広告によるマーケティング洗脳にある。

 端的に言うと、「母の5つの教え」は当たり前すぎて人の注目を集められないし、そもそもお金がかからない。

 だからビジネスにならず、誰もマーケティングなんて仕掛けない。9割以上が広告に依存する日本のメディアでは、記事や番組にならないから、我々の目に届かず話題にものぼらない。

 平和活動がお金にならず、軍需産業が莫大な利益を生み出しているのと同じ構造といえば伝わるだろうか。

「精神にせよ頭脳にせよ、それらは結局のところ、等しく僕らの肉体の一部なのです」

 結局のところ、集中力・思考力・精神力は、体力に比例するし、心の強さは身体的な強さに比例する。

「精神にせよ頭脳にせよ、それらは結局のところ、等しく僕らの肉体の一部なのです(※1)」

 30年以上も世界中で支持され続ける小説家であり、フルマラソンやトライアスロンといった持久力系のアスリートでもある、村上春樹さんのこの言葉は多くの示唆を与えてくれる。

(本記事は、『超ミニマル・ライフ』より、一部を抜粋・編集したものです)

【参考文献】
※1 村上春樹『職業としての小説家』スイッチパブリッシング(2015)