TBS系『金スマ ~中居正広の金曜日のスマイルたちへ~』で「番組史上最も楽して痩せる食事術」として紹介され、爆発的な反響をみせた『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)。美味しいものをお腹いっぱい食べて、なんならお酒も飲めるのに、運動なしでも痩せられるという驚きの食事術。この食事術を、やはり運動なしで半年間実践して10kg痩せた経験があり、現在70代にして20代の頃の体重をキープしている著者・江部康二医師が、もう2度と太らない医学的に正しいダイエット法を伝授! ひもじくなるようなカロリー制限は一切ナシ。お腹いっぱい食べていいし、筋トレもジョギングもしなくていい。その体脂肪、運動ナシで落とす方法を教えましょう!
※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【医師が教える】<br />「塩分を減らす」のが必ずしも正しいとは言えない決定的理由Photo: Adobe Stock

塩分を制限すると起こる
体調の異変とは?

糖質制限をして、摂取カロリーは明らかに足りているにもかかわらず、だるくなったり、ぼーっとしたりといった症状を訴える人がいます。

その場合は塩分不足の可能性が高いです。私は以前、塩分制限を自ら実体験したことがあります。

摂取カロリーを適切に調整してから、味気のない厳格な塩分制限食を試してみたところ、頭がぼーっとしてだるくなり、集中力が低下しました。

塩分は普通に摂取すべし

この実体験から考察すると、糖質制限をする場合、過度な塩分制限は必要ないといえます。

とくにすべての食事で糖質制限をすると、水分と塩分が排泄されやすくなるので、しっかり水分補給して塩分も普通に摂るほうがいいです。

過剰な塩分制限が
もたらす悪影響

過剰な塩分制限は控えるべきだという報告もあります。

ランセットという有名な医学雑誌によれば、「高血圧の患者は1日10gくらいまでの塩分摂取でよく、高血圧のない人は1日15gくらいまでOKで、1日7.5g以下
だと動脈硬化のリスクがかえって増加する」とのことです。

塩分を減らすのは
必ずしも正しいとは言えない

かつて日本では塩分摂取量が1日20gを超えており、高血圧による「脳出血」で亡くなる人が後を絶ちませんでした。脳出血は、脳内の血管が破れて出血する病気です。

肉をあまり食べられなかった時代は、たんぱく質の摂取量が足りなかったため、たんぱく質から作られる血管が脆く、高血圧に堪えかねて脳出血が生じやすかったのです。

「高血圧」「心臓病」「腎臓病」などの持病がある人は、過剰な塩分摂取は控えるべきですが、そうでない人が塩分を減らしすぎるのは、必ずしも健康的とはいえません。

※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。