オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。忙しいビジネスパーソンでも最速で字がきれいになる!と話題を呼んでいるのが、新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化しました。練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになります。この連載では、美文字の巻き起こすさまざまな効果ををご紹介していきます。

ご無沙汰して切れてしまったご縁をつなぎなおす方法写真:著者提供

年賀状を出す枚数は年々減っているが……

 先日、はがき印刷等のWEBサービス開発・運営を手掛ける株式会社ソルトワークスが、アフターコロナの年賀状に関する意識調査の結果を公開しました。

 それによると、コロナ禍の数年で年賀状を送る際の変化として「手書きメッセージや健康を気遣う一言を入れるようになった」という人が75.5%と7割を超えました。また、これからの年賀状について「儀礼ではなく本当に大切な人にのみ送るものとして続けていきたい」と考える人が65.2%に。
 これまで、ほとんど儀礼的・作業的に送られてきた年賀状ですが、コロナ禍を経て「大切な人とのご縁をつなぐためのもの」に、意識が変化したといえそうです。

 私の知り合いでも、普段は仕事に忙殺されて年賀状は出さなかった方が、退職を機に、過去からの住所録を見直して、無沙汰している方にも手書きのコメントを入れて久しぶりに年賀状をお送りしたところ、大多数の方から連絡があって交友関係が復活したそうです。

 何もない時にご無沙汰している相手に唐突に連絡を取るのはなんとなく気まずいものですが、年賀状なら、いたって自然にご縁を復活させることができます。

 手書き自体が減っている現代、手書きコメントに苦手意識がある方もいるかもしれませんが、大丈夫。年賀状にいれるコメントは、決まり文句が多いですし、コツさえわかればすぐに美文字で書けるようになります。そして、あなたらしい文字で丁寧に書けば、きっと想いは伝わります。

 これからは年賀状は、枚数より質。ご縁を復活させたい方に、今年は、手書きのコメントを入れた年賀状を書いてみませんか?