「結婚に“愛”は必要ありませんよ」→ひろゆきがぶっちゃける“驚きの恋愛論”とは?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

「結婚に“愛”は必要ありませんよ」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「驚きの恋愛論」について聞いてみた。(構成/種岡 健)

そこに「愛」はあるんか?

 みなさんは、結婚に「愛」は必要だと思いますか?

 まあ、こういう聞き方をすれば、99%は「はい」と答えます。

 ドラマや映画の影響によって、「自由恋愛は素晴らしい」「恋に落ちたら、それを貫くべし」という恋愛観が当たり前となりました。

 でも、本当にそうなのかな? と僕なんかは思うわけです。

恋愛結婚はうまくいかない?

 実際に、恋愛結婚とお見合い結婚で離婚率を調べたら、「お見合い結婚のほうが離婚率が低い」という結果が出たそうです。

 恋愛結婚は、男女が恋に落ちて結婚に至ったわけです。

 逆に、お見合い結婚は、親戚や知り合いが選んできた相手と(そこから恋愛をするわけですが)、結婚をしています。

「愛」というモノサシで見ると、「恋愛結婚」のほうが愛情が大きいのに離婚してしまっているのです。

 だったら、「愛」なんて必要ないとも言えるのではないでしょうか。

「親友」はどうやって作った?

 ここで思い出してほしいのは、「あなたの親友」についてです。

 あなたには、親友がいるでしょうか。

 そして、その親友は、なぜ親友になったのかを思い出してみましょう。

 おそらく、学校で同じクラスになり、最初はただの友達だったはずです。

 そこから、苦楽を共にして、長い期間を過ごしたでしょう。

 ときにはケンカしたり、落ち込んだことがあったり、それを支えあったりしたかもしれません。

 学生時代であれば、お金がなくて貧乏を乗り切ったかもしれませんね。

 そうやって、少しずつ信頼関係を積み重ねていった結果、「親友」と呼べるほどの関係になったのです。

 結婚に必要なものもこれと同じです。

「恋愛の愛」と「本当の愛」

 最初に感じた愛情で乗り切るのではなく、長い期間で数々のミッションを乗り越えることのほうが大事なのです。

 そのためには、結婚のときに「ある程度を妥協する」という決断をすることが重要です。

 なぜなら、マイナスのスタートになるからです。

 最初がマイナスであれば、あとは上がっていくしかありません。

 家事を分担したり、子育てをしたりしていく中で、1つずつ信頼を積み上げていくのです。

 それが「本当の愛」と呼ばれるものなのかもしれません

 だから、一般的な恋愛における「愛」というものは、いい結婚生活においては不要なのだと思いますが、みなさんはいかがでしょうか。

(本稿は、1%の努力の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。