2008年に登場してから累計115万人が愛用しているビジネス手帳の決定版『陰山手帳2024』が刊行。「百ます計算」をはじめ、漢字練習の反復、「早寝早起き朝ごはん」など生活習慣の改善、積極的な教育法によって学力向上を実現させた教育クリエイターの陰山英男氏が考案。ビジネスパーソンの理想の手帳として、進化させてきた。「もう他の手帳は使えない!」「あまりの使いやすさに衝撃を受けた」とリピーターの口コミも多数。
今回は時間管理の重要性を説く陰山氏の「手帳活用法」について、総まとめする。

kage陰山英男氏(撮影:中島慶子)

スマホ時代でも手帳を選ぶ理由

日々の予定管理をするうえで、多くの人はスマートフォンやPCで使えるスケジュールアプリなどを活用しているはずだ。

予定ができた瞬間にさっと入力できるのは多忙を極める現代人にとって非常に便利だが、そのときに頭で考えていたことをメモしたり、パッと開いて過去を振り返ることができるのは、手帳ならではの魅力。

手書きだからこそ、その文字から自分のメンタルを客観視でき、日々書く習慣を取り入れることで、不安な気持ちを落ち着かせる効果もあるだろう。

「手帳は予定の管理だけでなく、記録・記憶・思考・判断がワンストップで行えるツール」と教育クリエイターの陰山英男氏。今回は陰山氏に手帳×時間管理のコツを聞いてみた。

手帳を買ったら、「休みから記入する」

悔いのない人生を送るためには「仕事が終わったら◯◯しよう」「休みがとれたら何をするか考えよう」というあいまいな計画を立ててはいけない。

まず新しく手帳を購入したら、休みの日から記入することをおすすめしている。例えば「夏と冬は1週間ずつ家族と過ごす」「趣味の時間を確保する」と決めたら、その時期は仕事を入れないように日々行動するようになる。
手帳はスケジュールを管理するものなので、働いていれば基本的に仕事のツールになっていく。ただいきなりビジネス案件をズラズラと書き込んでしまうと、生活が仕事中心になってしまうだろう。

スケジュールは、自分にとって大切な時間から優先的に確保することが鉄則だ。