「捨てられない人」が「捨て上手」になる瞬間、人気家政婦が見た3つの法則サクサク捨てられる人は、何が違う?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

自称・捨てられない人の7割は
「隠れ・捨て上手」である

 整理収納サービスを受けられた方の利用者レビューを見ると「自分でも驚くほどたくさんのモノを手放せた」という感想に多く出合います。

 私自身も、現場で同じような人をたくさん見てきました。ヒアリングで「捨てるのは得意ですか?」とお尋ねすると、ほとんどの方が「いや、苦手です……」と答えるのに、いざ片づけ始めると、こちらが「……要らないですよね?……捨てますよね?」などとプレッシャーをかけなくても、自分で要不要の判断をして、ゴミ袋をどんどん埋めていきます。「自称・捨てられない人」の実に7割は「隠れ・捨て上手」です。

 あなたももしかしたら「隠れ・捨て上手」かもしれません。

「隠れ・捨て上手」と「本当に捨てられない人」の違いは、捨てづらさの原因が「環境」にあるのか「感情」にあるのかの違いです。片づけの環境さえ整えばサクサク捨てられるのなら「隠れ・捨て上手」で、要不要の判断以外のところで感情が邪魔して手が止まってしまうなら「本当に捨てられない人」ということになります。

 誤解を避けたい点としては、これは固定的な性質ではなく、同じ人でもそのときの心身のコンディションや、片づけたいモノによって全然反応が変わるということ。頑張りどき・頑張りどころでは気合を入れて、今は無理そう……と思ったら気が熟すのを待てばいいのです。

 今回は「隠れ・捨て上手」が本領を発揮するための片づけの環境づくりと、「本当に捨てられない人」に現れる感情のサインの受けとめ方について解説します。