プランテック
小山直行
代表取締役 社長執行役員

本来建築物は、設計者のものではなく、クライアントとのコラボレーションによって創出されるべきもの。デザインは全て必然的なロジックがある――そう考えるプランテックは、クライアントのニーズを見極め、経営戦略を具現化するソリューションを提供する。

 プランテックでは、建物を「作品」ではなく「プロジェクト」と呼び、デザインを「ソリューション」と呼ぶ。目指すゴールは、デザイン性に優れた建物を造ることではなく(それも大切な要素の一つではあるが)、あくまでもクライアントの課題を解決することにある。

「一般的に、企業は建物に対して多額の新規投資を行いますが、会社の経営や財務状態、災害対策やマーケットなどを総合的に考慮しながら建築計画を立案できる人材がいません。そのため、取りあえず規模と用途だけを指定して、設計会社や施工会社に建物を発注してしまうケースがとても多いのですが、私たちは、クライアントの表面的な要望の背後にある課題を理解することに努め、“頼まれていないことでも提案する”姿勢を大切にしているのです」。そう語るのはプランテックの小山直行社長だ。