何がスゴイの?

ストック収入の拡大によって収益基盤が安定化

 創業期の戸建て分譲住宅から現在の分譲マンションまで、一貫して「誰もが無理なく安心して購入できる理想の住まい」をコンセプトに住宅供給を行ってきた。初めて家を買う人(一次取得者)でも手を出しやすい価格で良質なマンションを提供しているのが何よりの強みだ。現在はDINKsや単身者向けの「NEBEL(ネベル)」ブランドなど、幅広いターゲットに向けたマンションを提供するなど、ニーズの変化にも対応している。

 エネルギー事業は、住宅やマンションづくりで培った開発力を太陽光パネルや発電設備の設置に生かせるのが強み。土地の仕入れに関するノウハウと情報力も、最適な立地の選定と取得に役立っている。21年にはエネルギー専業会社「レーベンクリーンエナジー」をM&Aし、太陽光から風力、バイオマス発電まで、多様な再生可能エネルギー事業を展開している。さらに、22年には前述の「タカラレーベン・インフラ投資法人」へのTOBを実施。この成立によって、発電設備を直接保有するビジネスモデルに転換した。

 同社は、景気に左右されやすいマンション供給などのフロー収入だけに頼らず、賃料やサービス料などのストック収入を増やす収益構造転換を図っている。発電設備の直接保有によって、エネルギー事業のストック収入は大幅に伸びる見通しだ。