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注目のルーキー・大谷翔平、藤浪晋太郎がデビュー。
高卒新人、開幕一軍デビューが持つ意味

相沢光一 [スポーツライター]
【第245回】 2013年4月2日
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 2013年のプロ野球が開幕した。

 どのチームのファンも新鮮な気持ちで試合を見られる時期だが、ひいきチームの枠を超えて注目が集まっているのが、ふたりの高卒ルーキー、大谷翔平(北海道日本ハム)と藤浪晋太郎(阪神)である。

 大谷は開幕戦の埼玉西武戦に8番ライトで先発出場し、4打数2安打1打点を記録。第2戦も先発で出場し、出身校・花巻東の先輩、菊池雄星との対戦という見せ場を作った(結果は三振)。第三戦は代打で登場し、三塁ゴロに終わったが、ブルペンで投球練習をし、二刀流での出場を期待させるなど、ファンをワクワクさせた。

 一方、藤浪は東京ヤクルトとの第3戦に先発登板。2失点して敗戦投手になったものの、6回で被安打3、7三振を奪う高卒ルーキーとしては文句のつけようがない好投を見せた。

 ふたりの鮮烈なデビューはプロ野球史に残る出来事といえる。

清原もイチローも果たせなかった
高卒新人野手の開幕先発

 まず大谷。高卒新人野手が開幕戦に先発出場したのは、1950年の2リーグ制以降63年間で12人しかいなかった。中西太(1952年・西鉄)、榎本喜八(55年・毎日)、谷本稔(55年・大映)、並木輝男(57年・阪神)、王貞治(59年・巨人)、張本勲(59年・東映)、矢ノ浦国満(60年・近鉄)、(山崎裕之・65年・東京)、飯田幸夫(66年・近鉄)、立浪和義(88年・中日)、炭谷銀仁朗(06年・西武)、駿太(11年・オリックス)である。

 プロ野球は高校・大学・社会人のアマチュアで大活躍した野球の天才たちが集まる場所だ。その天才が激しい生存競争を繰り広げる中に放り込まれた新人は誰もが壁にぶつかる。とくに高卒新人にとってプロの投手が投げるボールはどれもが剛球であり魔球だろう。また、守備だって数段レベルアップしなければならない。だから、開幕先発などごく限られた野球センスの塊しか実現できない。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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