ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。 今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

1億円の貯め方Photo: Adobe Stock

職住近接が最優先

「通勤時間が好きですか?」と聞かれて「好きです!」と答える人はほとんどいないと思います。

 私は何度か引っ越しをしているのですが、長い通勤時間で毎朝毎晩ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗っていたころは、QOLがとても低かったです。電車が混んでいて物理的につらいというのもありますし、あの独特の雰囲気が苦手というのもあります。

 しかも、通勤時間には時給が発生しません。これはもはや人生における莫大な債務、巨大赤字事業なのであります。これを回避するためならドケチの私でも月数万円なら追加で支払って職住近接の場所に引っ越したいな~、と思うんですね。

 というか実際にやったことがあります。突発的に家を解約し、当時の勤務先のめちゃくちゃ近所に引っ越しました。徒歩数分レベル。家のスペックなどどうでもよくて、とにかく立地、立地、立地です。現在なら、物件はインターネットなどで探せると思います。ただ、会社周辺の物件を探すなら、実際に歩いて探してみるのも手です。ネットで出てこない物件や、不動産会社を見つけられることがあります。

 そうしたら生活が一変しました。特に深夜サービス残業ばかりの状況では、圧倒的に生活の質が向上します。

 一番うれしかったのは、昼休みに家に帰って少し寝られることでした。とにかく睡眠時間が削られる過酷な残業が続く中で、この横になっての昼寝は大きいです。電車通勤で疲弊することがなくなり、体力と精神はみるみる回復していきました。家賃は少し上がったけど、ここはお金の使いどころでした。あの時はドケチせずに活き金を使ってよかったなと心底思っております。

 というわけでやっぱり、会社と家は近いほうがよいです。通勤と仕事に疲弊して心を病んでしまうくらいなら、多少の出資をしてでも立地を優先してもいいでしょう。

でも、家賃はできるだけ低く!

 ただし「家賃は収入の〇割にする」といった話に惑わされてはいけません。これは「〇万円までは、家賃に使っていいのではないか」という上限の話。鵜呑みにすると、自然とその金額に近い家賃まで許容するようになっていってしまいます。あくまで、「できるだけ家賃は低く」という原則は忘れないようにしましょう。

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)