一般のプランとFBAの違い

一般的な「小口出品」「大口出品」のプランとFBAの違いは、一般的なプランの場合、自分で発送作業をするという点です。

自分で送料(無料も可能)を設定し、受注後の梱包・出荷、発送の連絡までを行わなくてはいけません。

一方、FBAを利用すれば、アマゾンの倉庫に商品在庫を送っておいて、その後の工程はすべてアマゾンに委託できます。これにより有料会員サービス「アマゾンプライム」の対象となります。

送料は出品者負担となるものの、アマゾンのスケールメリットで、自社配送よりも送料が安くなるケースが多いので、そのメリットを享受できます。

FBAを利用する
最大のメリット

FBAを利用する最大のメリットは、「ショッピングカートボックス(カート)を獲得できる」ことです。

アマゾンでは、複数のショップが同一型番の商品を扱う場合、1つの商品ページにまとめられます。

その際、1ページ目の目立つ位置に表示される(カートを取得できる)のは1店舗のみ。

つまり、お客さんがアマゾンのサイトで商品を検索すると、同じ商品を扱うショップのなかでいちばん上に表示される(カートを取得する)のです。

「カートを取得する」とは?

ちょっとわかりづらいかもしれないので、具体的に説明しましょう。

アマゾンで検索をした画面から、特定の商品を選択してクリックすると、次ページのような画像が現れます。

【好きなことでお金を稼ぐ】知識・経験ゼロからの「のんびり副業」「ゆる起業」…月1回パソコンを開くだけで稼げる「ECショップ運営法」『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)P132より拡大画像表示

この画面の右側「こちらからもご購入いただけます」という部分のトップに表示されるのが、「カートを取得する」ということです。

決して高すぎるとは
いえないコスト

FBAというフルフィルメントサービスを利用すると、物流業務などを外注できるぶん、手数料が高くつきそうだと思った人も多いでしょう。

でも前述のように、アマゾンの「小口出品」プランは、1商品あたりの出品料は100円(別途販売手数料)ですし、「大口出品」プランでも、月額の出品料は4900円(別途販売手数料)です。

さらに、アマゾンや楽天などでは、スケールメリットが働いて、個人事業者が単独で宅配業者と契約するよりも、送料の設定が安くなることが少なくありません。

「月1回パソコンでデータチェック」するだけを実現するためのコストとしては、決して高すぎるとはいえないと私は考えます。

※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。