【ワシントン】米バイデン政権は、サウジアラビアがイスラエルとの国交を正常化するのと引き換えに、イスラエルにパレスチナ国家樹立を巡る交渉を受け入れさせるという大胆な外交取引の成立を目指している。米国とサウジの当局者が明らかにした。  ホワイトハウスはサウジ政府に対し、イスラエルを国家として承認する見返りに、米国とのさらに正式な防衛関係、民生用原子力発電の取得支援、パレスチナ国家の推進を提案している。当局者によると、交渉は詰めの段階にある。  こうした米国の仲介努力はイスラエルに、中東の大国サウジとの国交正常化という歴史的な成果をもたらす可能性がある。