近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたものの、不安を感じる人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では発刊を記念して、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。

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住宅購入は「自分が選ばれる人」になることも大事

 住宅購入では、仲介担当者と良好な関係を築けるかが大きな鍵となります。なぜなら、不動産は情報の非対称性が顕著に出る買い物であるため、買い手が自力で情報を集めようとしても限界があるからです。

 もちろん、この情報の非対称性はいいことではありません。ですが、ビジネスモデル上、仕方のないことでもあります。それであればルールを味方につけて、住宅購入を優位に進めるほうが合理的でしょう。

 そのため、忘れてはいけないのは、「皆さんが仲介担当者にとっていい顧客になる」という視点です。仲介担当者は日々膨大な数の顧客を抱えています。もし、皆さんが「そこまで買う気のない顧客」だとしたら、当然後回しにされてしまいますし、情報も回ってきません。

 仲介担当者に媚びる必要は全くないですが、「自分は、納得すればしっかり買いますよ」というのは相手に伝わるようにしておくのがいいでしょう。皆さんのやる気さえ見えれば、仲介担当者は皆さんのためだけに動いてくれます。