近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたものの、不安を感じる人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では発刊を記念して、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。

不動産契約Photo: Adobe Stock

「築年数=古臭さ」ではない!

 現在、首都圏では売買のうち半数以上が中古物件の取引です。特に、中古マンションの取引は年々増えているのが実態です。とはいえ、新築マンションを主に検討している方からすると、中古物件は古臭く、また購入が難しいと考えていることが多いのも実態です。

 ただ同時に、実際検討を進めていくなかで予算の都合から中古マンションに移っていく人もとても多いです。もし皆さんも同じ状況になったとき、判断に迷わないようにするためにも新築派の方々が持っている誤解をここで少し解いていきたいと思います。

 まず、「古臭さ」に関して言うと、たしかに新築マンションに比べると中古マンションは築年数が経っていることは避けられない事実です。しかし、「築年数=古臭さ」ではありません。人にたとえるなら、同じ40歳でも生き生きとした人もいれば、少しくたびれた感じがする人もいるように、マンションは管理・修繕状況によって状態が大きく変わります。

 外壁・エントランスの修繕によってマンションの外観の印象は変わります。さらに、ドア・窓も修繕が行われていれば、なおさら新しい印象を受けるでしょう。