「もっと気軽に料理できるようになりたい」「お店のパスタに近づくコツを知りたい」「できるだけ手間も時間をかけずに、自炊で節約したい」。そんな人にぴったりのレシピ本が『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』少ない材料で作れる/時短/ボリューム満点と3拍子そろったイタリア料理こそ、自炊の突破口だと提案している。本書は、料理人人生60年のイタリア料理の伝説シェフ・落合務氏の集大成にして入門レシピ本。第一線のプロとして、ときに家庭人として、同じ料理を何度も作ってきた百戦錬磨のコツを教わります。

プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン

おいしいパスタは毎日でも飽きない!

 イタリアへ修業に行って、「こんなにうまいんだ!」って驚いた味。それで僕が日本で作り始めて、「これはおいしい!」とみんなが好きになってくれた味。「それなら、こうすればもっとかんたんで、おいしくなるんじゃない?」とひらめいた味。僕の料理人生のエポックメイキング的な10品を『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』で紹介しています。

1位レシピ「思い出の野菜パスタ」

 今から40年以上前、イタリアの修業先のまかないで最初に食べたのが、玉ねぎとなすとケイパーの入ったトマトパスタ。
 野菜だけなのに、うまくて本当に驚いたんだ。にんにくと唐辛子のシンプルなオイルソースをベースに、トマトジュースを煮詰めて作ると、コクが出て本当においしい。まず最初に作ってほしいね。

【シェフ歴60年のレジェンドが教える】人生で忘れられないイタリア料理・ベスト1
材料(1人分)

◉主材料

スパゲティ…80~100g

にんにく…1かけ ⇒みじん切りにする

赤唐辛子…1/2本 ⇒種を抜く

玉ねぎ…1/4個 ⇒薄切りにする

なす(大)…1本 ⇒縦半分に切り、5mm幅の斜め切りにする

ケイパー…6粒 ⇒粗みじん切りにする

トマトジュース(食塩無添加)…200ml

 

◉調味料

オリーブオイル…大さじ1

塩…小さじ1/2

 

◉仕上げ用

パルミジャーノチーズ …大さじ山盛り1

オリーブオイル…大さじ1

スプラウト…適宜

作り方

1 ソースのベースを作る

鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて強火にかける。にんにくがフツフツしたら、すぐに中火に落とし、かき混ぜる。にんにくが色づいてきたら赤唐辛子を入れる。

 

2 玉ねぎとなすを炒める

1に玉ねぎを入れて強火にし、水分を飛ばすようにしっかり炒め、鍋のふちの焦げをヘラで落とす。玉ねぎが茶色っぽくなったら塩を加え、なすとケイパーを入れて炒める。辛いのが苦手なら唐辛子は途中で出してもいい。

 

3 ソースを煮詰めてあえる

2にトマトジュースを加え、沸いたら弱火にして煮詰める。パスタをゆで始める。鍋の底をヘラでかくと道ができるぐらいにソースを煮詰めたら火を止め、ゆで上がったパスタを加えてソースをからめる。チーズ、オリーブオイルを加えてあえ、器に盛りスプラウトを添える。

(本稿は書籍『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』の一部抜粋・編集したものです)