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いま、マンションは買い時か?

新築価格は上昇傾向、ローン金利はやや上昇へ
潮目の変わったいま、マンションは買い時か?

吉崎誠二 [ディー・サイン不動産研究所所長、不動産エコノミスト]
【第1回】 2013年6月11日
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 いま、確実にマンションを買おうと考えている人が増えている。

 私がマンションに関する連載原稿や書籍を書くようになってから7~8年経つが、今年に入ってから、知人、会社関係者、取引先などから、「そろそろ、マンションを買おうかと思っているんですが、アドバイスをいただけませんか」と、例年にない頻繁で聞かれている。

 年収の高い方も、まだ結婚をしていない30歳過ぎたばかりの単身男性も、結婚3年目の夫婦からも。彼らの話を聞いてみると、検討物件は、中古マンションよりも新築マンションの方が多いようだ。

 私に相談を持ちかける方々の内容をまとめると、だいたい以下のような点に集約される。

(1)いわゆるアベノミクスの盛り上がりをメディアが報道しているため、今後マンション価格が上昇しそうだ。これ以上高くなると、さすがに買えなくなるから、今買った方がいいのだろうか。

(2)住宅ローン金利上昇の気配がある。金利が上昇する前に、ローンを組んで買っておくべきだろうか。

(3)消費税が上がる前に少しでも安く買っておきたい。いま、買っておくべきだろうか。

(4)このまま景気が良くなれば、年収(給与)上昇するかもしれない。住宅ローンの金利が低いうちに、買っておくべきだろうか。

 第1回目の本稿では、上記の(1)~(4)のうち、もっとも関心が高いと思われる(1)と(2)について考えてみることにする。答えを探るため、筆者は業界の最前線にいるさまざまな人々に意見を聞いてみた。

 そのことをまとめつつ、「いま、マンションは買い時か?」ということついて、私の見解を述べてみたい。

春前に販売の物件はお得
それ以降は価格上昇傾向

 マンション販売の最前線と言えば、モデルルームの営業担当者だ。彼らは、現在の状況をどのように考えているのだろうか。

 話を聞いた数ヵ所のモデルルームでは、どこも春先から販売好調でモデルルーム来場者も増えているという。

 そこで、まずは「今後のマンション価格は上がるのか?」について質問をぶつけてみた。すると、ほぼすべての営業担当者が「確実に上がる」と答えた。すでに、直近に発売されたものは、年明けから売り始めたものに比べて価格は上昇傾向にあるという。今後の発売予定のマンションの計画を見ると、それははっきりしている。

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吉崎誠二 [ディー・サイン不動産研究所所長、不動産エコノミスト]


早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。船井総合研究所上席コンサルタント・Real Estateビジネスチーム責任者を経て、現在、ディー・サイン不動産研究所所長に就任。不動産関連企業・ハウスメーカー・設備関連メーカーなどを中心にコンサルティングを行う傍ら、不動産エコノミストとしてデータ分析、一般・投資家・企業向けの講演を多数行う。著書に『2020年の住宅・不動産市場』(朝日新聞出版)『「消費マンション」を買う人 「資産マンション」を選べる人』(青春出版社)など9冊。連載はダイヤモンド・オンラインをはじめ、各種媒体に月間6本を担当。オフィシャルサイト&ブログ http://yoshizakiseiji.com/blog/

 


いま、マンションは買い時か?

アベノミクスによる景気浮揚感が漂う日本経済。長らく続いたデフレから脱却し、本格的に景気が回復するかもしれない――。この期待は、人生最大の買い物であるマンション購入に二の足を踏んでいた多くのビジネスパーソンの背中を強烈に押しているようだ。実際、週末にはマンションのモデルルームは盛況なようだ。しかし、いま、マンションは本当に買い時だと言えるのだろうか。各種マクロ指標やマンション業界動向を分析しつつ、冷静に「買い時」なのかどうかを考えていく。

「いま、マンションは買い時か?」

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