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社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!
【第12回】 2013年6月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
井ノ上陽一

ある日突然、1000万円が消えてなくなる!
経営者を襲う「2つのリスク」

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「コツコツ利益を積み上げる」「節税をする」。経営者であれば、必ずやられていることだと思います。さて本日は、こうしてしっかり貯めたお金が、一瞬でなくなってしまう「2つのリスク」について、お話をさせていただきます。

突然やってくる「残業代請求」。
どうすればいい?

 本日は、経営者を突然襲う2つのリスク、「残業代請求」「横領」についてお話ししたいと思います。まずは「残業代請求」の実態についてからです。

 A社は順調に利益も伸び、資金的にも余裕があった。ところがある日、社員(35歳、男性)から退職届を突きつけられた。突然のことにびっくりした社長だったが、さらに驚いたのは請求書。勤務時間を細かく記録した資料とともに、残業代が計算されていた。その額、なんと500万円。
 さらに残業代は、2年間にさかのぼって請求することができるので、これで1000万円が消えてなくなってしまった。コツコツ利益を積み上げていったA社にとって、あまりに痛い出費だった。

 この話を聞いて、「うちは大丈夫だから」と思っていないでしょうか。もしそうなら、一度、グーグルやヤフーといった検索エンジンで「残業代」「請求」といったキーワードを入れてみて下さい。「残業代がとり戻せます!」といった煽り文句を掲げた団体がたくさん出てきます。こうした「残業代請求」を煽っているのは主に弁護士で、その理由は、高額の成功報酬があるからです。

 この問題に対し、経営者はどうすればいいのでしょうか。一番確実なのは、プロに相談して、就業規則、賃金規程をしっかり整えることです。この場合、プロとは社労士のことですが、すでにおつき合いのある税理士等に相談して紹介してもらうのがベストでしょう。

 繰り返しますが、「うちは大丈夫だから」というのが一番危険です。従業員もネットで情報を得ていることをお忘れなく。

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井ノ上陽一 (いのうえ・よういち)

「経理業務の効率化」「会計とITの融合」を得意とする税理士。
大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。しかし、「独立して、数字とITで社会貢献したい」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、税理士資格を取得。2007年に独立を果たす。
「経理は難しくない! ひとり社長でもできる! 」をモットーに、ITを駆使した効率の良い経理を経営者に伝えている。目標は、手書き伝票を使う、手間をかけすぎるといった「経理の古い慣習」を変えること。
業務効率化を得意とし、あるクライアントでは、Excelによる業務管理システムの導入とペーパレス化の推進により、年間240時間分の業務を削減した。
現在、世界で100人強しかいない「マイクロソフトMVP for Excel」の資格を所持している。
税理士業務に加えて、セミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。


社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!

「経理なんてお金にならない」と、思ったことはありませんか? 残念ながら、それは間違いです。あまり知られていないことですが、経理とは「経営管理」の略称であり、経営の舵とりを手助けするものです。イメージとしては、会社の「お金」「会計」「税金」のバランスをとるものだと考えて下さい。営業やビジネスモデルの構築が、経営の「攻め」だとすれば、経理は「守り」 です。本連載を通して、会社の「守り」を固めましょう!

「社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!」

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