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人を動かす 説得コミュニケーションの原則
【第14回】 2010年2月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

なぜ聞き役になると説得はうまくいくのか

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聞き役になると、
こんなプラスが得られる

 説得の場合、普段口数の少ない人でも、説得しなければとの思いに駆られて、しゃべりすぎてしまうケースは多い。

 熱意は大切だが、最初から力んでしゃべりすぎるのは、空振りに終わる危険性が高い。熱意は底に秘めて、何度も言うように、最初はしゃべるのでなく、聞くこと。

 聞くだけで、実にたくさんの宝ものが手に入るのだ。

(1)人に好かれる
 だれだって、自分の話を熱心に聞いてくれる相手には好意を抱く。自分のことばかりしゃべっていて、話を聞いてくれない人とは、つき合う気がしなくなる。これでは、説得の土台が築けない。

(2)知らないことに気づかせてもらえる
 自分の知っていることは限られている。この自覚のある人は、聞くことに積極的だ。

 苦情や文句を言われるのは愉快ではない。でも、苦情とは「知らないことを知らせてくれる」貴重なメッセージだ。

 見方を変えればありがたいお知らせなのだ。言ってくれることを歓迎し、もう一歩突っ込んで、声なき声を聞き出す姿勢を持ちたい。

(3)話を聞いてもらえる
 話を聞いてもらえないと不満を抱く人は、自分がどれだけ人の話を聞いているか、振り返ってみるとよい。

 相手の話を聞かずに、自分の話だけ聞いてほしいというのでは、虫がよすぎる。

(4)自分の姿に気づかされる
 よい聞き手に恵まれると、話し手は次第に自分の姿に気づくようになる。そして、ことさら説得しなくても、説得したのと同じ結果が生じる。

 A君と先輩のやりとりを紹介しよう。

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福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


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