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東横・副都心線乗り入れで
沿線経済に起きた大異変

週刊ダイヤモンド編集部
【13/07/20号】 2013年7月16日
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 今年3月16日、東京急行電鉄東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転(相直)が始まった。2008年の開業当初から、副都心線は西武鉄道池袋線、東武鉄道東上線とは相直を行っていた。そこから5年の歳月を要して、ようやく完成形となったのだ。

 横浜高速鉄道みなとみらい線を含む5路線がつながったことで、埼玉県の西武池袋線の飯能駅や東武東上線の森林公園駅と横浜が、乗り換えなしで行き来できるようになった。

 これまで渋谷駅で止まっていた副都心線は本領を発揮できていなかった。12年の副都心線の乗車効率は31%でメトロ全線平均の48%を大きく下回っていた。

 しかし、東横線との相直が始まったことで新たな人の移動を生み出した。

 今年のゴールデンウイーク、相直効果を大いに享受した駅は多い(下図参照)。江戸時代の風情を残す街並みで知られる川越の最寄り駅、東武東上線の川越駅は17%、横浜中華街に近いみなとみらい線の元町・中華街駅は31%も前年に比べて乗降客が増えた。

 5路線のうちで最も潤ったのは副都心線だ。新宿三丁目駅の乗降客数は、同63%の伸びを記録した。

 新宿三丁目駅は、国内で最大の売上高を誇る百貨店、伊勢丹新宿店と直結しており、買い物客でにぎわった。伊勢丹は90億円を投じて3月6日に1~4階部分を改装オープンした効果も相まって、3月は売上高が約20%増、その後も約10%増で推移している。また、東京メトロ丸ノ内線との接続のよさも追い風になった。

 一方で、乗降客数を減らしたのが渋谷駅。横浜方面から渋谷を通過して池袋方面へ向かう人が増えたためとみられる。

 もっとも、鉄道経営の観点からは、相直で東横線の利用者は増えている。

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