「中古マンションのリノベーション」という新しい市場を創出し、現在もその大手として業界をリードする。収益不動産の運用や不動産小口化商品の販売、リースバックなどのソリューション事業も展開。不動産DX支援事業や不動産売買プラットフォームを運営するなど、テクノロジー領域にも積極的に先行投資を行っている。
【どんな会社?】
日本で初めてリノベーションの概念を広める
リノベーションとは、「再生」のこと。中古マンションなどを仕入れ、良質な内装を施して販売する方法だ。欧米では一般的な住宅販売だが、実は、日本で「中古マンションのリノベーション販売」のビジネススキームを確立させたのがインテリックスである。
創業は1995年。まだ住宅といえば「新築が当たり前」だった時代に事業を始め、30年近くにわたって市場を切り拓いてきた。これまでに販売したリノベーション物件数は約3万戸。パイオニアにして、業界トップクラスの座を保ち続けている。
リノベーション事業と並ぶ収益の柱の1つがソリューション事業。ビルや賃貸マンションなどの収益不動産や、不動産小口化商品「アセットシェアリング」の販売、個人から自宅を買取り、賃貸借契約に基づいて住み続けてもらう「リースバック」などを展開している。
さらに、省エネリノベーションの技術開発の推進や、売主直販の不動産売買プラットフォーム「FLIE」(フリエ)の運営なども行っており、売主物件の掲載数は業界最大級を誇る。
いずれの事業にも共通するのは、社会課題の解決を目指して取組んでいること。リノベーションは循環型経済に貢献し、ソリューション事業は個人の資産運用や相続税対策などの有効な手段となり得る。ほかにも省エネ、省力化など、さまざまな社会課題の解決に向き合っている。
リノベーション事業から不動産小口化商品の販売、リースバックの提供まで、革新的な事業を次々と生み出してきたインテリックス。次ページでは、その強さの秘密に迫る。