ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
数字で会社を読む

【東海旅客鉄道(JR東海)】
借金減らして過去最高益
9兆円投じるリニアの帳尻

週刊ダイヤモンド編集部
【第101回】 2013年1月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

今期最高益となる東海旅客鉄道。かつては5.4兆円あった莫大な借金の圧縮が効いている。手にした利益を元手にリニア計画に邁進するが、新たに9兆円という建設負担に耐えられるのか。

 東海旅客鉄道(JR東海)の経常利益が今期(2012年度)、初めて3000億円の大台に乗る見通しとなった(図1)。

 増益の背景には、もちろん本業の運輸収入の伸びがある。今期は特に、11年3月に発生した東日本大震災で減少した利用客が戻ってきたことや、東京スカイツリーの開業で観光需要が喚起されたことがプラスに働いた。12年4~9月の東海道新幹線輸送量は前年同期比9.1%増となった。

 外部要因だけではない。過去のサービス強化策も貢献している。

 JR東海は“東海道新幹線の会社”といっていい。

 売上高のうち運輸業の占める割合は78%、営業利益では92%にも上る(11年度)。同じ国鉄から分社された東日本旅客鉄道(JR東日本)が売上高の25%、営業利益の28%を小売・流通業で稼ぎ出しているのとは対照的だ。

 ゆえにJR東海は、「東海道新幹線に投資を集中させてサービスを磨き上げてきた」(藤井秀則・JR東海常務執行役員財務部長)。

 代表例が、それまでの「ひかり」より速い「のぞみ」の投入と、新幹線品川駅の開業だ。

 図1では、のぞみの1時間当たりの最大運転本数が増えるのに伴い運輸収入が右肩上がりに伸びてきたのが見て取れる。08年のリーマンショック時には落ち込んだが、東日本大震災を経てもなお伸び続けている。さらに13年度には、新大阪駅の改良で1時間に最大で10本の運転が可能になる。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


数字で会社を読む

週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。

「数字で会社を読む」

⇒バックナンバー一覧