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大リーグ球団にとっての、日本人選手の価値を考える

相沢光一 [スポーツライター]
【第95回】 2010年3月16日
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 開幕が近づいたこともあってメディアでは野球の話題を取り上げることが多くなった。

 とはいえ日本のプロ野球に関しては最大の目玉商品である大物新人・菊池雄星(埼玉西武)が体力不足を露呈、開幕一軍が難しくなったことで、論調には今ひとつ勢いがない。

 むしろ、ヤンキースから西海岸のエンゼルスに移籍した松井秀喜や36歳になったイチロー、初挑戦の高橋尚成(元巨人)などがいるMLBを大きく扱うケースが多いようだ。

 95年に野茂英雄がドジャース入りして活躍。これをきっかけにMLBに挑戦する日本人選手が続出した。この16年間でプレーした日本人選手は41人にのぼる。

 MLBにはアメリカンリーグ14、ナショナルリーグ16の計30球団がある。このうち日本人選手がプレーしたことがあるのは26球団にまでなった。在籍したことがないのはミネソタ・ツインズ、シンシナティ・レッズ、フロリダ・マーリンズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスだけである。

 この4球団は別に日本人選手を入れることに抵抗があるというわけではないようだ。日本人選手がつける代理人との太いパイプがない、補強したい戦力に見合う対象がいなかったということで縁がなかっただけ。今後は契約する選手も出てくるだろう。日本人選手がMLB全30球団を制覇する日が来るのも近そうだ。

 ただ、日本人選手を積極的に獲得する傾向のある球団と、そうでない球団という違いはある。最も多くの日本人を入団させてきた球団はニューヨーク・メッツだ。97年の柏田貴史に始まり、吉井理人、野茂、新庄剛志、小宮山悟、高津臣吾、松井稼頭央、石井一久、高橋建、そして今年入団した高橋尚、五十嵐亮太の11人である。そうそうたる名前が並んでいるが、メッツのユニフォームを着て大活躍した印象がある選手はいない。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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