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うちの会社のスゴい商品をヒットさせる方法 石黒不二代

日本企業のマーケティングがよく失敗する理由

石黒不二代 [ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEO]
【第2回】 2013年11月27日
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 マーケティングの本質は、単なる改善ではありません。革新的な製品は、必ずユーザーの体験を変えています。ただ、製品化にあたっては必ずユーザーの声を聞く必要があります。

 シリコンバレーの場合、多くの企業でユーザーのニーズを取り入れて製品をつくる「プロダクトマーケティング」が発達しており、ユーザーになるべく早い段階で試作品を使ってもらい、そのフィードバックを受けて完成品を作り上げています。試作品やプロトタイプは、必ずしも完成品に近いものである必要はありません。費用と時間をかけなくても、いち早く、ユーザーに、新しい製品の疑似体験をしてもらう。すると、ユーザーは、実際に完成品を手に取ると、どんなことが起こるのかを想像します。まず形にしてみることです。その上で、ユーザーからのフィードバックを受け改善をしていくのです。これは「デザインシンキング」と呼ばれる製品開発の手法です。

 日本では、試作品がかなり完成品に近づいた状態でユーザーの意見を仰ぐことが多く、コスト面でも不利であり、ユーザーの意見が反映されにくいという傾向があります。

 次回は、日本人のホワイトカラーの生産性について考えます。私の目から見ても、日本のオフィスでの生産性は、まだまだ伸びしろがあります。そこで、ホワイトカラーの生産性がアップするだけで、売上・利益を上げられることを認識していただきたいと思います。

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石黒不二代
[ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEO]


うちの会社のスゴい商品をヒットさせる方法 石黒不二代

こんなにすごい技術、製品がうちの会社にはあるのに、なぜ売れないんだろう…。これは多くの日本企業が直面している問題といえます。この連載では、インターネットが当たり前の時代において、経営の目線から自社の技術を生かしつつ、ユーザーに受け入れられてヒットする商品の作り方を解説していきます。

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